(第−5号)
clip_image002.jpg           ふぉとこみ通信

★ 考える人

先日取手競輪場へ写真を撮りに行きました。
撮影準備をしている時、オ−ロラビジョンに5Rと7Rに出走する選手の「ギャ変更」と
photocom5-p1.jpgアナウンスされました。
3.73→4.00これをどう読むのだろうか?
隣に座っていた、いかにも競輪のベテランと言った顔をしたオッチャンに聞いてみると。
「オ〜!良いところに目をつけたネ、兄ちゃん」
兄ちゃんと言われたけど、どちらかと言うとこちらの方が年上かと思うのですが....?
そうか、こう言う所では初心者の事を業界言葉と
して「兄ちゃん」と言うのだネ!
オッチャン曰く
ギャを上げたのは重いギャを踏めると言う事だ。
普通に考えれば調子が良い事なのだが、今日は「まくり」に自信が無いのでいつもより手前から逃げ気味に展開させる気かもしれないぞ.....(??)
ただ見てみナ、バックストレッチの吹流しを..追い風になっているだろ。
向こうが追い風ならゴ−ルは向かい風のハズだが...吹流しは止まっている。
これがバンクの難しい所だ!
この状況は追い込み形、逃げ込み形両方とも有利になる。
あの〜、結局どうなるのですか?
前回、前々回のレ−ス展開から見てやつの脚では逃げ切れまい....
ギャを上げたのは裏目ダナ!
photocom5-p2.jpgこのオッチャン顔は怖いけどスゴイ!!
左脳のデ−タ−ベ−スでは膨大なレ−ス情報を構築し、右脳ではス−パ−コンピュ−タ−並みの演算速度でレ−スの展開をシュミレ−ションしています。
競輪は推理競技と聞いた事が有りますが、大納得です。
そうこうしている内に選手が入場して来ました。
すると後ろのオッチャンがいきなり大声で
オイ!中田、お前には貸しが有るんだゾ...コノヤロ−!!
この間のレ−スはなんだ、あんな前から仕掛けやがって!
お前の足じゃ50m早いんだヨ、50mバカヤロ−!
どうもこちらのス--コンピュ--は相当口が悪い様です。

★ 道の神様
中山道を歩いていると、ところどころで道祖神を見かけます。
東京都内でも何体か有りましたがご他聞に漏れず住宅事情が悪いと見え、塀の隅っこに追いやられていますが、荒川を越えるとマイホ−ム(ちゃんとした祠)を持った神様が多くなって来ます。
この辺りは人間様の住処と同じみたいです。
道の神様と呼んで良いのか判りませんがお地蔵さんも結構見かけます。
photocom5-p3.jpg宗教的には違いをちゃんと定義されていると思いますが、お地蔵さんと比べて道祖神は愉快と言いますか、根が明るいと言いますか、思わず声を掛けたくなります。
お地蔵さんは人々の不幸な出来事を全て背負っているみたいで何か悲壮感が有る様な気がします。
その点道祖様は男女が抱き合っていたり、キスをしていたり、ちょっとエッチな事を堂々と道端で繰り広げています。
昔の人は家族と離れ何日も旅をしているのですから、こんな神様をみるとオカアチャンが恋しくなったのではないでしょうか...?
photocom5-p4.jpg

道祖神にもこけし同様新作が有る様です。
左の道祖神は和田宿の手前に有ったミミズをモチ−フしたものです。
説明にはミミズが落ち葉や木の枝を食べて栄養一杯の糞をして土壌を豊かにしてくれる事に感謝して祭られたものと書いて有りました。
昔も今も自然に感謝する心を忘れていないのが嬉しくなります。
また生活の知恵でしょうか、次の文章が加えられていました。
* 少々残酷ですが、この蚯蚓の地区では「ミミ
 ズのひもの(はらわたを出して板の上に貼り
 付けた)」を作り、解熱剤として煎じて使いま
 した。


皆さんも旧街道をの〜ンビリ歩いて見ませんか?
きっと道の神様から声を掛けられますヨ。
ヤ〜こんにちは、何処へ行くんだい?

PhotoCommunication 事務局